「昭和」の顔--ほんとの新人類 [「映像」なかま]
「映像」なかま
「昭和」の顔-ほんとの新人類をご紹介します。
遥かなり、昭和。しかしそれはノスタルジーの彼方にあるのではなく、現在もしっかりと息づいています。心に昭和のスピリットを抱いた人たちは今、本来の自分に立ち返るゆとりを手に入れました。毎日を充実させるためには何をしたらいいのか。その方策の一つとして見つけたもの。それが「映像」でした。
映画が最高の娯楽であった世代が、誰もが手軽に映像を作れる時代に遭遇したのです。もっぱら観る側だった人たちが、作る側・見せる側に立てる。そこに、絵画、写真、音楽、演劇、舞踊、詩歌、文章などと同じレベルで、表現や自己実現の手段としての趣味の映像制作(ビデオづくり)が存在します。まして映像は、それらを総合的に内包するメディアですから、楽しさ・面白さは数倍。ひとたびこの映像づくりの魅力にはまってしまったら、もう未来永劫、逃れることはできないのです。
ここに紹介するのは、ビデオ制作を趣味とするサークル・同好会の人たちです。彼ら・彼女らがすごいのは、アナログ世代でありながら最新鋭のデジタル機器を駆使した映像づくりを、平然とした顔で行っていること。手にするビデオカメラの多くは先端のハイビジョン。それも写しっぱなしではなく、編集し、音楽を入れ、ナレーションまで加えて1本の作品にまとめ上げています。高画質映像をこのように扱うためには、特別に強力な処理能力を持つパソコンが必要で、そうした機材やソフトを日常的なものとして使いこなしているのです。デジタルを自在に操るアナログ世代。これこそ正真正銘の新人類ではないか。なんとも空恐ろしい、いや、好もしい限りです。例会での作品発表も実に精力的です。
そんな訳で、今回は東京都府中市を活動基盤とする「TAMAビデオクラブ」「ビデオサークル・月曜クラブ」「ニューメディア研究会」のみなさんに、「昭和新人類の顔」を代表して登場していただきました。
は~い、拍手!
写真は昨年暮れのクリスマスパーティや今年の新年会でのスナップ。
上から「TAMAビデオクラブ」「ビデオサークル・月曜クラブ」「ニューメディア研究会」のみなさん。
(「時計仕掛けの昭和館」のテーマである昭和と映像が、ようやく結びついてきたようです)
まさにそのとおりです。
「映画は総合芸術である」
瓜生忠夫氏の芸術論を思い出します。
by furukaba (2008-01-18 15:53)
アナログ世代の新人類、なんだかこそばゆい気がしますね。
by カメキチ (2008-01-19 10:37)
コメントありがとうございます、furukabaさん。
映像を学べば国語・算数・理科・社会をはじめ、その他すべての要素をいやおうなしに、しかも楽しく履修することが出来ると本気で思います。
極論ですが、小・中学校の教育は映像製作1本に絞ってもいいのではないかとさえ考えます。
by sig (2008-03-25 09:38)
himakkoさん、こんなところまで、ありがとうございました。
by sig (2010-11-11 11:46)
>デジタルを自在に操るアナログ世代
好奇心のある、創造力のある人々は常に成長し続けるのですね。
by アヨアン・イゴカー (2010-11-30 22:44)
アヨアン・イゴカーさん、こんばんは。こちらまでご来館ありがとうございます。
アナログの良さとデジタルの良さを知っていて、どちらも使おうという欲張り世代でもあります。
実際、ビデオ仲間は80代までおりますが、最高スペックのパソコンで難しい編集ソフトを操作してハイビジョンビデオ編集をやっているのですから、感心してしまいます。
by sig (2010-11-30 23:36)