迷い道、回り道、も一つおまけに坂の道。 [あんなこと、こんなこと]
あんなこと、こんなこと―34
迷い道、回り道、も一つおまけに坂の道。
私の映像修業-①
●人形アニメ長編劇場映画「くるみ割り人形」1979(S54) サンリオ
★前回5/21の記事内容と今回の話が前後してしまいました。前回は1975(S60)年にフリーになってからの話。今回と次回はフリーになる前の話です。
●働きながらの職探しは五里霧中
私は二度転職しましたが、当然のことながら自分のやりたいことに近づくためでした。そう、やってみたいというものだけはありました。広告と映像制作です。焦点が絞り切れていない、欲張りだと思われるかもしれませんが、広告活動にはCMをはじめイベントがらみの映像がつきもの。私にとってこのふたつは、関連するひとつのものなのでした。
けれども、就職の指導書にあるように「自分の特技を生かせる」というものではありません。経験の無いものが特技を生かせるはずは無いのです。当時はデパートに勤めていましたが、無学な上に、中途半端な年齢で、中途半端な時期に職を探し回っても、そう簡単に見つかるわけはありません。更にその目標はかなり狭い業界なのです。
その頃は今のような求人誌などはなく、新聞の求人広告に毎日目を通しても、私が探す求人は見つかりませんでした。私はどこに目指す門戸が開いているのかさえつかめずにおりました。
●時代背景 左/新潟地震 1964.6.16 毎日新聞社「昭和史全記録」より
右/ビートルズ来日・武道館 1966.6.29 同上より
●経済の法則に学んだ転職活動
昔は終身雇用制度が確立していましたから、周りでは転職と聞いただけで、落伍者、現実逃避、わがまま、という風にみる風潮がありました。また、職探しの場ではその点を必ず追及されるはずなので、よほど念入りに理論武装しておかなければなりません。仕事を選ぶ場合、それは生涯の伴侶を選ぶのに似ていると思います。それを決めるのは価値観であり、生き方の問題なのです。
私の場合、その最初のフィルターは「好きか嫌いか」でした。波長が合うか合わないか。自分に向くか向かないか。向くものは好きなこと、興味があることで、向かないものはきらいなもの、性格的に合わないものです。
次は「自分が得られる代償」です。それは給料の額もさることながら、「その仕事からどんな満足を得られるか」「その仕事のために時間を費やすことが楽しいかどうか」です。
楽しいということは自分に向いていることで、その中では自分を生かすことが出来ます。これこそが生きがいに通じるところであり、お金で測れない価値だと思います。ちょうど「価値はその人が得られる満足の度合いによって決まる」という、経済でいう効用の法則に似ています。
私は転職に限らず、こうした極めて本能的ともいえる単純なフィルターで、直感的に物事を選別してきたように思います。
誰だって苦労しないで楽しい生活を過ごしたい。けれども現実はそう簡単には行かない。とすれば、最小の努力で最大の効果を、という経済の原則が、ここでも当てはまるのでした。
●一日数秒のカットしか撮れない人形アニメの現場
1963~64(S38~39)年頃、帰省の際、高校時代の恩師に相談すると、自分の教え子が映像の仕事について活躍しているという話を聞き、紹介していただきました。
3年以上の年の差があったため、高校時代に出会ったことはありませんが、私の先輩に当たるその人は、「♪ワッワッワッー、輪が三つ」(1954・S29)のミツワ石鹸のCMをはじめ、海外から受注したテレビ番組や劇場用長編まで、数々の名作を生み出していた人形アニメーションの先駆者ともいうべきN監督でした。
●ミツワ石鹸CM 1954(S29)
お仕事の現場は、東京郊外・田無市の野原に立つコンクリートの廃墟を利用したスタジオの中にありました。私がお訪ねしたときN監督は、日本屈指の人形アニメーターと呼ばれるMさんといっしょにCM制作の最中でした。
関節を自在に動かせる真ちゅう製の骨組みに肉付けして衣装を着けた30cm前後のフィギュアを、厚手のコルクの床に虫ピンで立て、関節を少しずつ動かしてアクションを作り出し、柱のようにがっちりとした足に据え付けた35ミリのミッチェル撮影機で1コマずつ撮影します。
横2mほどのセット。外は雪。室内では暖炉の前のロッキングチェアでニッカウィスキーのグラスを傾ける白熊さん。カメラがグラスに寄っていくと、そこには春の情景が…というシチュエーション。
冬放送するCMですから真夏に制作しているのですが、風を入れてはいけないのでスタジオは密封状態。外はお天気でも中は真っ暗。照明の熱でスタッフ全員ランニングシャツで首にタオルを巻き、汗だくで撮っていました。少しの風でもセットや人形に影響するので、呼吸さえ抑えての緊張続きの光景におじけづき、健康上のことを考えると、この作業を一生続けるには私は意志が弱すぎました。けれども、何ヶ月かの間にアニメーションの作り方はしっかり学ばせていただきました。
●ニッカウィスキーCM 1961(S36) 上記とは異なるバージョン
●大成する人は初めから意気込みがちがう
N監督とMさんはその後、加速するコマーシャル分野で特異な表現力を持つ人形アニメの第一人者として活躍されることになります。
また1979(S54)年にはサンリオ製作、94分もの劇場用長編人形アニメ「くるみ割り人形」公開という前代未聞の快挙を成し遂げられました。この功績によって海外でも日本の人形アニメに注目が集まることになり、「日本にこのコンビあり」と絶大な評価を得られたのでした。お二人はまさに、海外を瞠目させた日本アニメの先駆者と呼べると思います。
●サンリオ「くるみ割り人形」より
この作品のDVDがサンリオから発売されておりますが、何十匹ものねずみのモブシーン(群集シーン)など、今見てもそのアニメ手腕のすごさに舌を巻きます。現在ではCGを使えばより簡単に表現できるかもしれませんが、1匹ごと、1コマごとに人が手を使って動きを与えたその生命感と、そこから醸し出される感動は、とてもCGの描写が及ぶものではありません。
お二人は初めから人形アニメの第一人者になることを人生の目標に掲げて、ひたすら努力されておりました。後にN監督を府中市のご自宅に時折お訪ねしてお話を伺いましたが、ゴールまでのイメージが明確な一本のコースとして、確信を持ってお二人の中に描かれていると感じました。
誇らしい先輩にお会いするたびに、人生はこうありたいもの、との教訓を得たのでした。 つづく
●人形アニメの第一人者、チェコのイルジー・トルンカが用いた子供の骨組み。
関節の仕組みは、昔は大事なノウハウとして秘密にされていたらしい。
迷い道、回り道、も一つおまけに坂の道。
私の映像修業-①
●人形アニメ長編劇場映画「くるみ割り人形」1979(S54) サンリオ
★前回5/21の記事内容と今回の話が前後してしまいました。前回は1975(S60)年にフリーになってからの話。今回と次回はフリーになる前の話です。
●働きながらの職探しは五里霧中
私は二度転職しましたが、当然のことながら自分のやりたいことに近づくためでした。そう、やってみたいというものだけはありました。広告と映像制作です。焦点が絞り切れていない、欲張りだと思われるかもしれませんが、広告活動にはCMをはじめイベントがらみの映像がつきもの。私にとってこのふたつは、関連するひとつのものなのでした。
けれども、就職の指導書にあるように「自分の特技を生かせる」というものではありません。経験の無いものが特技を生かせるはずは無いのです。当時はデパートに勤めていましたが、無学な上に、中途半端な年齢で、中途半端な時期に職を探し回っても、そう簡単に見つかるわけはありません。更にその目標はかなり狭い業界なのです。
その頃は今のような求人誌などはなく、新聞の求人広告に毎日目を通しても、私が探す求人は見つかりませんでした。私はどこに目指す門戸が開いているのかさえつかめずにおりました。
●時代背景 左/新潟地震 1964.6.16 毎日新聞社「昭和史全記録」より
右/ビートルズ来日・武道館 1966.6.29 同上より
●経済の法則に学んだ転職活動
昔は終身雇用制度が確立していましたから、周りでは転職と聞いただけで、落伍者、現実逃避、わがまま、という風にみる風潮がありました。また、職探しの場ではその点を必ず追及されるはずなので、よほど念入りに理論武装しておかなければなりません。仕事を選ぶ場合、それは生涯の伴侶を選ぶのに似ていると思います。それを決めるのは価値観であり、生き方の問題なのです。
私の場合、その最初のフィルターは「好きか嫌いか」でした。波長が合うか合わないか。自分に向くか向かないか。向くものは好きなこと、興味があることで、向かないものはきらいなもの、性格的に合わないものです。
次は「自分が得られる代償」です。それは給料の額もさることながら、「その仕事からどんな満足を得られるか」「その仕事のために時間を費やすことが楽しいかどうか」です。
楽しいということは自分に向いていることで、その中では自分を生かすことが出来ます。これこそが生きがいに通じるところであり、お金で測れない価値だと思います。ちょうど「価値はその人が得られる満足の度合いによって決まる」という、経済でいう効用の法則に似ています。
私は転職に限らず、こうした極めて本能的ともいえる単純なフィルターで、直感的に物事を選別してきたように思います。
誰だって苦労しないで楽しい生活を過ごしたい。けれども現実はそう簡単には行かない。とすれば、最小の努力で最大の効果を、という経済の原則が、ここでも当てはまるのでした。
●一日数秒のカットしか撮れない人形アニメの現場
1963~64(S38~39)年頃、帰省の際、高校時代の恩師に相談すると、自分の教え子が映像の仕事について活躍しているという話を聞き、紹介していただきました。
3年以上の年の差があったため、高校時代に出会ったことはありませんが、私の先輩に当たるその人は、「♪ワッワッワッー、輪が三つ」(1954・S29)のミツワ石鹸のCMをはじめ、海外から受注したテレビ番組や劇場用長編まで、数々の名作を生み出していた人形アニメーションの先駆者ともいうべきN監督でした。
●ミツワ石鹸CM 1954(S29)
お仕事の現場は、東京郊外・田無市の野原に立つコンクリートの廃墟を利用したスタジオの中にありました。私がお訪ねしたときN監督は、日本屈指の人形アニメーターと呼ばれるMさんといっしょにCM制作の最中でした。
関節を自在に動かせる真ちゅう製の骨組みに肉付けして衣装を着けた30cm前後のフィギュアを、厚手のコルクの床に虫ピンで立て、関節を少しずつ動かしてアクションを作り出し、柱のようにがっちりとした足に据え付けた35ミリのミッチェル撮影機で1コマずつ撮影します。
横2mほどのセット。外は雪。室内では暖炉の前のロッキングチェアでニッカウィスキーのグラスを傾ける白熊さん。カメラがグラスに寄っていくと、そこには春の情景が…というシチュエーション。
冬放送するCMですから真夏に制作しているのですが、風を入れてはいけないのでスタジオは密封状態。外はお天気でも中は真っ暗。照明の熱でスタッフ全員ランニングシャツで首にタオルを巻き、汗だくで撮っていました。少しの風でもセットや人形に影響するので、呼吸さえ抑えての緊張続きの光景におじけづき、健康上のことを考えると、この作業を一生続けるには私は意志が弱すぎました。けれども、何ヶ月かの間にアニメーションの作り方はしっかり学ばせていただきました。
●ニッカウィスキーCM 1961(S36) 上記とは異なるバージョン
●大成する人は初めから意気込みがちがう
N監督とMさんはその後、加速するコマーシャル分野で特異な表現力を持つ人形アニメの第一人者として活躍されることになります。
また1979(S54)年にはサンリオ製作、94分もの劇場用長編人形アニメ「くるみ割り人形」公開という前代未聞の快挙を成し遂げられました。この功績によって海外でも日本の人形アニメに注目が集まることになり、「日本にこのコンビあり」と絶大な評価を得られたのでした。お二人はまさに、海外を瞠目させた日本アニメの先駆者と呼べると思います。
●サンリオ「くるみ割り人形」より
この作品のDVDがサンリオから発売されておりますが、何十匹ものねずみのモブシーン(群集シーン)など、今見てもそのアニメ手腕のすごさに舌を巻きます。現在ではCGを使えばより簡単に表現できるかもしれませんが、1匹ごと、1コマごとに人が手を使って動きを与えたその生命感と、そこから醸し出される感動は、とてもCGの描写が及ぶものではありません。
お二人は初めから人形アニメの第一人者になることを人生の目標に掲げて、ひたすら努力されておりました。後にN監督を府中市のご自宅に時折お訪ねしてお話を伺いましたが、ゴールまでのイメージが明確な一本のコースとして、確信を持ってお二人の中に描かれていると感じました。
誇らしい先輩にお会いするたびに、人生はこうありたいもの、との教訓を得たのでした。 つづく
●人形アニメの第一人者、チェコのイルジー・トルンカが用いた子供の骨組み。
関節の仕組みは、昔は大事なノウハウとして秘密にされていたらしい。
xml_xslさん、こんばんは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-25 00:41)
八犬伝さん、こんばんは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-25 00:42)
『胡桃割り人形』面白そうですね。ツタヤでも借りられるのでしょうか?
ミツワの広告、子供の頃テレビで見て不思議な気分になったものです。人形が動くので。
ところで、NHK科学物語『宇宙船シリカ』(名前が不確かです)などは扱う予定はございますか?まだ小さかったので、主題歌の旋律の一部しか覚えていませんが。
by アヨアン・イゴカー (2009-05-25 01:13)
こんにちは。
今回はアヨアン・イゴカーさん向きのお話だったかも知れませんね。
ミツワ石鹸のCMを子供の頃ご覧になったんですね。
その不思議な感覚が人形劇の方へ向けさせたのかも。
DVDのレンタルをやったことが無いのでよく分かりませんが、古い作品なのでおいてあるかどうか・・・。ただ最近、ここに載せたようにサンリオで売り出していますから、あるのではないでしょうか。
「宇宙船シリカ」、そんなのがありましたね。よく分かりませんので、ここでは扱うことはありません。
by sig (2009-05-25 11:25)
takemoviesさん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-25 11:25)
サチさん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-25 11:26)
お茶屋さん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-25 11:26)
ヨタ8さん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-25 11:26)
やりたいことがわからず流されて生きていく人が多い中
自分のやりたい仕事を信念と拘りを持って探す人は素晴らしいと思います。
by ちゃこちゃん (2009-05-25 16:37)
Yukiさん、こんばんは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-25 18:37)
Yannさん、こんばんは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-25 18:38)
キクさん、こんばんは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-25 18:38)
kakashisannpoさん、こんばんは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-25 18:39)
ちゃこちゃん、こんばんは。
やりたいことはわかっていたのですが、どの門を叩けばいいか、その門がどこにあるかが田舎学生には分からなくて、とりあえずデパートの広告宣伝部にでも配属してもらって、そこで考えようと思ったのでした。
結果的に10年回り道をしたと思います。けれども、転んでもただは起きないように、その経験も生かしてきたと思っています。コメントありがとうございました。
by sig (2009-05-25 18:46)
チョコシナモンさん、こんばんは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-25 18:47)
c_yuhkiさん、こんばんは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-25 18:48)
素敵な先輩との出会いは、sigさんにとっていろんな意味で良い経験に
なられたのではないかと思います。
CM覚えていますよ、、なにせテレビ大好きですから。
漫画のセル画をたくさん描いて撮るのと、人形をひとコマずつ動かして撮るのと
似ているように思います。 今はCGですものね、、リアル過ぎるのもあるわ。
by puripuri (2009-05-25 19:50)
sigさん こんばんは
目標を持てるぐらい がんばらないとですね
僕は 今日と同じ明日があればと思っているから向上しないんだろうと
分かってはいるけど怠け者なんです
by いぬ (2009-05-25 19:53)
わっわっわーぁ わがみっつ♪
のCMソングは記憶にありますが…
人形を使ったものがあったのですねぇ~
気の遠くなるような作業でしょうね。それこそ、好きじゃなくちゃ出来ないでしょうね。。(^^)
by うに (2009-05-25 20:46)
puripuriさん、こんばんは。
セルと人形のアニメートの原理は基本的には同じなのですが、人形は立体、つまり3Dですから、空間に移動のイメージを描くのが難しいのですね。
それと、たとえばジャンプ。セルは簡単にジャンプさせられますが、人形はセットの天井に1cm角の枡のあるプラスチッボードをセットして、数本のテグス(透明な釣り糸)で人形を吊り、1cmずつずらして吊る高さを結び変えては1こまずつ撮影しなければなりません。これはもう人間技ではありません。
CGによる立体感は全くすばらしいですが、手づくりには独特の味がありますね。
by sig (2009-05-25 21:05)
いぬさん、こんばんは。
私だって本来は怠け者なのですが、あえて前に進むしかない状況に自分をおいていたようですね。いつも大事なものが欠けていて、現状を何とかしなくちゃという危機感、脅迫観念がありました。時代的なものもあると思いますよ。できればそんなことは無いに越したことはないのです。
by sig (2009-05-25 21:13)
わかって建築家さん、こんばんは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-25 21:14)
うにさん、こんばんは。
このころのミツワ石鹸のCMは全部人形アニメのシリーズだったと記憶しています。仰るとおり人形アニメは、上のpuripuriさんへのご返事にも書いたように想像を絶する作業です。
セル以外のアニメは、切り紙によるアニメ、粘土によるクレイアニメ、紐で輪郭を描くアニメなど、素材は無限です。実験映画では直接フィルムに書き込んだものがあったりします。アイディアを生かして独特の表現が出来るのがそうしたアニメの面白いところでしょうね。いずれにしても本来動かないものに命を吹き込む(アニメの語源)作業は大変ですね。コメントありがとうございました。
by sig (2009-05-25 21:28)
leoさん、こんばんは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-25 21:34)
m6324さん、こんばんは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-25 21:35)
ChinchikoPapaさん、こんばんは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-25 23:46)
『わ・わ・わが三つ』うっすらわかる世代です^^;Aアセアセ
うちのような弱小金型会社には、結構いろんな職種からの
転職者が多かったです。
ただ、基本的に物作りの好きな人間にしか勤まりません。
昨今思う事は、そんな転職組が我が社を辞める理由
『向いていませんでした』『センスがありませんでした』です。
職と言うのは食と言う字に通じると思います。
我々資本主義社会に暮らす人間は、人様(社会)に何かを与え(貢献し)
その見返りでお足を頂戴し、生活の糧にする・・・
そんなルールもわからず、社会はすべてを与えてくれると云う風潮が
蔓延していると思います。
・・・あっ、いつの間に愚痴ってしまいました^^;Aアセアセ
或る栄養ドリンクのCMで、大勢の人間が海から上がってきたり、
ビルを登ったり、ガラスを割って入室したりするシーンをCGでなく
実写で行ったそうですが・・・やはり、その迫力はすごいと思いました。
やはり、本物・・・ですね(^^)。
by kontenten (2009-05-26 07:48)
kontentenさん、こんにちは。
逆の立場からのお話、とても参考になり、とてもよく分かります。
その職種に関わっていきたいという信念(とまでは言いませんが、思い入れ)が希薄なまま、腰掛的に入社されたのではたまりませんね。
「いいことは自分のせい。悪いことは人のせい」といった自己中心的な考えや、甘えた大人が多いのは困りものです。
総じて今は、大人の姿をした子供なんです。残念ながらそれが現実です。こういった時代で思い出すのはケネディの言葉です。「国が何をしてくれるかを待つのではなく、自分が国にどんな貢献が出来るのか考えたまえ」といったようなことだったと思います。やはり、本物の言うことは違いますね。
まあ、退職はその人なりに考えた結果な訳ですが、その基準が何かというところが大切な部分だと思います。
いつもコメントありがとうございます。
by sig (2009-05-26 11:39)
猫屋福助㈱さんさん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-26 11:42)
shinさん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-26 11:42)
lamerさん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-26 11:43)
漢さん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-26 13:41)
プリンさん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-26 16:42)
今日も面白くよませていただきました。
輪が3つも、新潟地震も青春でした、(ばれる~)
いい先輩がいらしたのですね。そういうつながりが大切と思います
kontentenさんの栄養ドリンクのCMは実写ですかおどろきですね、こんなところに食いついてしまい、面目ない。
by OMOOMO (2009-05-27 01:52)
OMOOMOさん、こんにちは。いつもありがとうございます。
このお話は続きますので、またどうぞいらしてください。
kontentenさんの栄養ドリンクCMについては、私はほとんどTVを見ていないので分からないのです。汗
by sig (2009-05-27 08:38)
SILENTさん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-27 09:50)
好きなことを職に出来て素晴らしい経験だったんですね!
当時のCM映像は、すごく手間がかかっていたんですね。@@
by Yuki (2009-05-27 16:10)
仕事はどうしても流されてしまいますが
自分の夢を追いかけて仕事にするって凄いことだと思います
それを決断するって勇気がいりますよね
by Qoo (2009-05-27 18:56)
確かに職によって自分の人生って大きく変わりますよね。sigさんは常に「やりがい」を求めていらしたのですね。
幸い私は今自分のやりたいことが出来る仕事についているので、毎日が試練でもあるのですが、楽しく過ごすことが出来ています♪
人形アニメに該当するのかわかりませんが、「ウォレス&グルミット」にはまっています(笑)。
by うさ (2009-05-27 21:03)
Qooさん、こんばんは。
いえいえ、私も流されていましたよ。なにしろ転職したときには4人の家族を抱えていましたからね。結局わがままに、自分勝手にやってきただけなんですよ。そんなにほめられたものではないのです。
by sig (2009-05-27 22:47)
Yukiさん、こんばんは。順番間違えてごめんなさい。
好きなことをやってきたということは、少なからず家族にしわよせがあったはずなんです。その割にはたいして幸せにさせてあげることは出来ませんでしたね。自分だけやりたいことをやって。(苦笑)
今でも人形アニメをCMでやることはあると思いますが、似た効果はCGで出せるようになりましたから、手作りは減ったのではないでしょうか。
by sig (2009-05-27 22:54)
disneyworldさん、こんばんは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-27 22:55)
tomickeyさん、こんばんは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-27 22:55)
うささん、こんばんは。
そうなんです。それが見つからないために転職しました。
うささんは初めから適職につかれて良かったですね。
合っている仕事なら、苦労が苦労でなくて、もう一段の進歩の喜びになるのですからね。
「ウォレス&グルミット」はその通り、手づくりの人形アニメです。最高ですね。動きといい、お話しといい・・・。ペンギンの「ピングー」などもそうです。上の記事では、当時一般的に呼ばれていた「人形アニメ」としていますが、パペットアニメとも言います。
by sig (2009-05-27 23:07)
自分の好きなことを職にできる人は、幸せですね。本当に好きなことが、見つかるだけで羨ましいです。
by プランツマーケット (2009-05-27 23:07)
プランツマーケットさん、こんばんは。
好きなことが出来るところがなかなか見つからなかったですね。
転職などしないに越したことは無いのですが、やはり見つけたかったのです。
プランツマーケットさんも、今は好きなことをおやりですよね。
by sig (2009-05-27 23:55)
人形アニメ! 大大大好きな世界です♪ ^^
イジィ・トルンカの『真夏の夜の夢』と
カレル・ゼーマンの『水玉の幻想』のDVDを持っていますよ。
ティム・バートンの『ナイトメア・・・』『ジャイアント・ピーチ』『コープス・ブライド』みんなそうですよね。
この手のものは、何度見ても飽きません♪
昔、『お母さんといっしょ』の中だったでしょうか、
粘土が形を変えるのがあって、あれが大好きだったのを思い出しました。
幼い頃好きだったものが、そのまま今も大好きだったんですね~
この記事を読んで気付かされました(笑)
by 銀猫 (2009-05-29 08:13)
父ちゃんさん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-29 09:23)
路渡カッパさん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-29 09:23)
sanaさん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-29 09:24)
月夜さん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-29 09:24)
銀猫さん、おひさし振りです。お元気ですか。sone-photoはちょっとさぼり気味です、ごめんなさい。
お持ちの人形アニメはどれも名作ですね。コンピュータに書かせた絵や3DのCGとは違った、独特の味わいがありますよね。私はティム・バートンものもWOWOWの録画ですが持っています。
粘土のアニメは(クレイ・アニメ)は、ちょっとがんばれば誰でも出来ますよ。
とてもうれしいコメント、ありがとう。私の言いたいことを言っていただきました。
by sig (2009-05-29 09:34)
これからの自分にとって、とても考えさせられる事が多い
内容でした☆
by gyaro (2009-05-29 13:42)
gyaroさん、こんにちは。
gyaroさんも確か、似たような方向性をお持ちのようでしたね。
何かのヒントになれば幸いです。
by sig (2009-05-29 15:37)
シンプルだが、あたたみがあるのではないでしょうか。
また、採用されてくると思います。
by とらさん (2009-05-29 18:38)
とらさん、こんばんは。
どんな分野でもいえることですが、時代遅れとされたものをかたくなに続けていて、生き残った者だけが希少価値として存在意義を認められるのでしょうね。
by sig (2009-05-29 19:26)
みかっちさん、こんばんは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-29 20:50)
Ja-Kou66さん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-31 14:46)
furukabaさん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-31 14:47)
Qちゃん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-05-31 14:48)
Yubarimeronさん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-06-03 09:11)
corradoさん、こんばんは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-06-06 00:07)
kemmさん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2009-06-14 17:18)
くるみ割り人形、なつかしすぎますっ!少女趣味というものにとどまらないクオリティー♪大好きです!!
by マユ (2010-09-17 08:02)
マユさん、こんにちは。はじめまして。ご来館ありがとうございます。
「くるみ割り人形」ご存知でしたか。ジャンカリンという登場人物が怖かったですね。確かに楽しいおとぎ話というよりも、社会的なリアリティがありましたね。コメント、ありがとうございました。
by sig (2010-09-17 10:52)