六月号 梅雨の憂鬱 [季節のご挨拶]
六月号
梅雨の憂鬱
雨が降る。
アスファルトの道路で踊っている雨脚。
庭の紫陽花に降る。紅葉の小枝に弾かれる水玉。
聞こえるのは雨音ばかり。
え、雨音ばかり?
あれほど賑やかに鳴いていた雨蛙はどこに。
蕗の葉裏や茗荷の葉陰で雨宿りしていた蝸牛はどこに。
雨が上がる。
浮かんだ雲は、もう夏の装い。
空き地は伸びた夏草が独り占め。
え、夏草ばかり?
蝶がいない。蜻蛉がいない。
豪快な羽音を立てる熊ン蜂がいない。
じゃ、蟻は? と探す。
やっと土を盛り上げた巣穴を見つける。
でも、蟻の姿はまばら。
あの延々と続いていた行列は、どこに……
また、雨。
訪ねて来るものも無い軒先で、
雨に打たれて…、マスカラ流れて……
ひとりぽっちの照る照る坊主。
それが、風鈴に替わる日も近い。
こんばんは
日本は、四季がある美しい国です。活気に満ちた素晴らしい春や、
太陽がさんさんと降り注ぐ夏、そして実りの秋が過ぎ、周りは
静まり返った雪景色となる。
すべてを洗い流してしまう、嫌な梅雨ですが、一方で、
暑い夏を乗り切るために水龜を補給する... 梅雨も必要
なんですよね...
そういうことがわかってても、やっぱり梅雨は憂鬱ですよね...
by TAKA (2008-06-03 02:39)
TAKAさん、こんにちは。
四季の変化が日本人の情操にとても豊かな感性をもたらしているといわれていますが、その通りだと思います。
けれども、この頃のように気象が変化し、街が変わっていく中で、情景も大きく変わりました。
今の子供たちには現在の情景が原風景となるのでしょうが、どこか殺伐としていますね。
by sig (2008-06-03 09:38)
銀猫さん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2008-06-03 09:39)
梅雨ですねーー。
思い切り良く、出かけずに家におれます。^_^
結構まちなかに住んでいるはずなのですが、
一昨日、へびを見ました。カラスに追われてました。(@_@)
ちょっとゆかいなご近所です。。。
by ねこじゃらん (2008-06-03 12:02)
軒先のてるてる坊主
最近あまり見かけなくなりましたね
昔はよく作ったけどな~
些細な事も伝えていかなければ忘れ去られてしまいますね
風鈴の音を楽しむ心のゆとりすら
忘れてしまっていたような気がします
by Qoo (2008-06-03 13:59)
うんうん、そうそう、、、え?マスカラが流れて~ ??
sigさんかと思ってしまって、早とちりな私でした。
台風・ハリケーン・サイクロン、、発生したならば、これを粉砕?させる方法を
開発されたらノーベル賞ものだと思うのですよ。
by puripuri (2008-06-03 17:30)
梅雨 憂鬱ですが
植木への水遣りを楽できると
この雨が緑を益々綺麗にし 樹を育ててくれると
雨の景色の中 紫陽花の色が優しく見えると
思えば良いんでしょうが
なかなか思えません
sigさん 何時もマスカラしているんですか?
んん~っ会ってみたいっ
by いぬ (2008-06-03 18:59)
ねこじゃらんさん、こんにちは。
肌寒いような気候ですね。
sigは巳年ですからヘビ君の味方です。今度カラスがいじめていたら、ヘビ君を助けてあげてください。
ヘビ君ももううちの周りにはいません。悲しいです。
by sig (2008-06-03 19:07)
Qooさん、こんばんは。
今、照る照る坊主を作るお母さんなんかいないでしょうね。
そういえば去年の夏、銀座松屋前でおじさんが、木枠にたくさんの風鈴を下げて売っているのに出会いました。とてもいい音色が歩行者天国に響いていましたよ。
by sig (2008-06-03 19:11)
puripuriさん、こんばんは。
早とちりはダメ。墨が手元にないから、お母さんが自分のマスカラで照る照る坊主の顔を書いたんですが、それが雨で流れてしまったんです。
でも、間違われそうな書き方かも。(笑)
それから、サイクロンの後にトルネードってのもありますね。
by sig (2008-06-03 19:18)
いぬさん、こんばんは。
なんでも程度の問題で、雨も適度なら益ですが、過度になっては害ですね。
マスカラはsigじゃないってば。大人をからかうものじゃありません。(笑)
by sig (2008-06-03 19:22)
季節を見事に詠いあげた詩ですね。
ユーモアとペーソスが優しく絡み合っていて実に爽やかです。
by furukaba (2008-06-04 20:33)
furukabaさん、いつもありがとうございます。
苦し紛れに口をついて出た言葉を羅列しただけなんです。
過分なお言葉、ありがとうございます。
by sig (2008-06-04 22:57)
子供時代にワクワクした林、出会う虫たち。
路地では家の中から聞こえてくる 台所の炊事の音。
今ではすっかり風景が変わってしまいましたね。
by うに (2008-06-05 15:27)
kontentenさん、ご来館ありがとうございます。
by sig (2008-06-05 16:34)
うにさん、こんにちは。
うんうん、そうそう・・・。
うにさんのコメントで、上の詩にない情景を思い起こさせて頂きました。
なつかしいです。
by sig (2008-06-05 16:37)
kemmさん、いつもいつもありがとうございます。
by sig (2008-06-05 18:59)
Chinchiko Papaさん、こんばんは。
遅くなりましたが、いまそちらのブログに行ってきました。
私にも少し分かるお話が載っていて、たのしく読ませて頂きました。
ありがとうございました。
by sig (2008-06-05 21:36)
プリンさん、こんばんは。
北海道の梅雨はまだですか。それとも梅雨はないんでしたっけ。
by sig (2008-06-05 21:37)
シベマニアに登録されていましたので訪問しちゃいました。ホント雨ばかりだと憂鬱になります(o^-')b
by チョコシナモン (2008-06-05 23:14)
梅雨時はあまりいい気分では過ごせないですが、あじさいは綺麗ですよね
by 花火師 (2008-06-05 23:39)
チョコシナモンさん、ようこそ「昭和館」へ。
このブログは写真が主ではないので、というよりむしろ文字ばかりなので退屈されるかも分かりませんが、一応自分の体験を通して教育的なことも書いているつもりです。お時間がありましたら、他の記事も覗いていただくとうれしいです。
by sig (2008-06-06 00:08)
花火師さん、こんばんは。
写真的には梅雨時には梅雨のテーマが撮れますから、なかなかいいものですよね。
自然環境が加速度的に世界規模で変化して行く中で、やはり四季の風景が毎年変わらずに巡ってくるように祈りたいものですね。
by sig (2008-06-06 00:15)
Black Tigerさん、おはようございます。ご来館ありがとうございます。
by sig (2008-06-09 09:19)
もこもっとさん、こんばんは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2008-06-25 00:15)